インターネットバンキング開設詐欺がはやっているようです。「インターネットバンキングを開設して」「インターネットバンキングで送金して」は詐欺の可能性があります!
多額のお金を失う前に、すぐ電話を切り、警察や家族に相談をしてください。
- 警察や検察はネットバンキングの開設や送金を依頼することはない
- IDとパスワードは電話で聞かれても絶対に教えない
〈検事正を名乗る男〉
検察の者ですが、ある事件の犯人の自宅を家宅捜索したところ、あなた名義の通帳が発見されました。捜査協力を得られなければ、あなたを逮捕する必要があります。
詐欺グループが警察官などになりすまし、被害者に新規でネットバンキングを開設させ、その際にログインIDやパスワードを聞き出し共有。口座から預金を送金させる新たな手口。
〈検事正を名乗る男〉
この件については誰にも言ってはいけません。持っている現金を複数のインターネット口座に送金して、資金洗浄する必要があります。
警察をかたって逮捕状を見せられている(ケースもある)ので、信じ込んでいて、指示には従わざるを得なくなっているようです。
また一つに、「詐欺っていうものはお金を取られること」だと思っている人が多いです。 ところが、このケースは別に犯人は「お金を払え」とは言っていません。「調査します」とか、そういう言葉で巧みに近づいてくる。
「取られる」と思っていないので、情報を安易に教えてしまうということがあるようです。
他の手口として「今、あなたの口座から調査以外に勝手にお金を引き出されているので、それを止めるためにも新しい口座を作ったらいいですね」というふうに言われたら、やっぱり作ってしまうということにもなります。
さらに、ネットバンキング開設詐欺のなかには、口座を開設する銀行を指定した上で、開設手順・暗証番号を指示するものもあるといいます。


なぜ騙されて気付かないのか?
犯人側が、被害者から聞き出した情報をもとに、勝手にネットバンキングの機能付きの口座を新たに開設したり、利用機能を追加したりできるのです。なぜ本人が気付かないのでしょうか?
生年月日や住所などの個人情報を伝えたところ、犯人側によって、被害者名義のネットバンキングの機能が付いた口座が勝手に開設されてしまうのです。
口座を開設するには本人確認が必要ですが、この銀行では、本人確認の書類の送付や店舗への来店は不要で、郵送でキャッシュカードが届いた際に宅配業者に運転免許証などを示して、本人確認できる仕組みだったということです。
このため、被害者が本人確認の書類を示してキャッシュカードを受け取りさえすれば、そのあとは犯人側が勝手に設定した暗証番号やパスワードを使ってネットバンキングで自由に金を移すことができたとみられています。銀行側は本人から本人にお金を移動するわけですから気付かないのです。
インターネットバンキングの利用状況を通知する機能を有効にして、不審な取引が行われていないか注意しましょう!こまめに口座残高、入出金明細を確認し、身に覚えのない取引を確認した場合は速やかに金融機関に照会することが大切です。
コメント