警察庁がまとめた令和6年(2024年)の犯罪統計によると、侵入窃盗の認知件数は4万3036件。ピーク時の2002年の約33万件より大きく減ったとはいえ、一日当たり約118件の住宅が侵入されている計算です。
このうち住宅対象侵入窃盗は、平成16年から概ね減少傾向にあり、令和6年は1万6,000件で前年比-8.4%と減少しています。それでも一日当たり約44件の侵入窃盗が発生
さらに、空き巣の検挙率は2024年で57.8%。防犯カメラなどのハイテクな対応策が増えても「半分近くは捕まらない」という現実が、空き巣の根強さを物語っています。
さらに近年は、宅配業者を装ったり、窓ガラスを破壊して押し入ったりするなど、空き巣の発展系とも言える悪質な侵入強盗事件も連続して発生しています。
実際の例として、静岡県長泉町では12月22日未明、複数の男が店舗兼住宅に押し入り、80代の夫婦の手首と口をテープで縛った上で、店舗内にあった現金1000万円を奪う強盗事件が発生しました。
https://look.satv.co.jp/content_news/incident/76469
日常生活の中で防犯意識を高めるには
自分や家族の安全を守るためには、まずは家に侵入させないことです。
警察庁も「外出時はもちろん、在宅中でも無人の部屋の窓は施錠を」と呼び掛けています。
窓ガラスを破って侵入する「ガラス破り」も依然として多く発生しており、簡易的な対策では安心できません。
- 在宅時間の規則性
- 窓や玄関の死角の有無
- 敷地内に入りやすいかどうか
- 地域住民の通行頻度やあいさつ習慣
- 郵便物のたまり具合
- ゴミ出しルールが守られているか
警察庁が推奨する、誰でも今日からできる防犯行動をまとめると次の通りです。
- 在宅時でも玄関、窓の施錠を徹底する
- 訪問者はインターホン越しに確認し、すぐにドアを開けない
- 宅配業者の偽装に備え、宅配ボックスを活用する
- 帰宅時は背後に不審者がいないか確認する
- 敷地や庭を整理し、死角を減らす
- 玄関はツーロックにし、窓には補助錠を設置する
- 防犯カメラやセンサーライトを外から見える場所に設置する
- 長期不在時は郵便物を止め、近隣に声を掛ける
- 合鍵は家の外に絶対に置かない
- 不審を感じたら迷わず110番通報する
大切なのは、特別な設備より“日常の習慣”。空き巣の多くは、生活の油断を突いて侵入するのです。
特に、あいさつの習慣がある地域は、侵入者が嫌います。「このエリアは見られている」と感じるだけで、犯行を諦めるケースが多数なのです。地域のあいさつや声かけは、最も手軽で効果的な防犯の一つです。
「見られる」「音が出る」環境づくりは、想像以上に強力な防犯効果があります。
インターホンを鳴らして留守を確認することがあります。もし在宅時にインターホンに出て応答がなかった際は、周囲に不審者がいないか確認し、不審を感じたら迷わず110番をしてください。こういった心掛けだけでも、空き巣に狙われる確率は大幅に下がります。
空き巣は、防犯意識の高さがそのまま被害率に反映される犯罪です。空き巣対策に必要なのは、毎日の注意意識と防犯習慣です。今日からの“ほんのひと手間”が、ご自身と家族の安全を守ります。安心して新しい年を迎えるために、ぜひ実践してみてください。


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